山王坊・日吉神社

さんのうぼう・ひえじんじゃ

中世、東北最大規模の宗教遺跡

滋賀県大津市の日吉神社の末社として建設されたもので、鳥居は山王鳥居(合掌鳥居)の一種だが、最上部に笠木のある二重鳥居は全国的にも珍しいものであり、また、柱の前後に控柱を設け貫(ぬき)をつけた両部鳥居は神仏混淆の神社に多く見られます。
昭和57年から61年にかけて東北大学、秋田大学、東北学院大学が合同で発掘調査をした結果、中世のものと思われる礎石群、石段、石溝等が発見されました。
礎石からは大型寺院風拝殿跡、渡廊跡、舞殿風拝殿跡、本社殿跡等二組の社殿列跡が確認され、中世の陶磁器片、金具片等の出土遺物と併せて、東北最大規模の宗教遺跡であることが立証されました。
また、この遺跡からは炭化物や炭化材も出土していることから、建物群が火災によって消失したと推定されます。国道沿いの大鳥居は安藤文化を偲ぶシンボル塔として建立されたもので、村内の国有林から切り出したひば9本を使っています。高さは11m、幅12mで、木造の鳥居としては厳島神社、明治神宮に次ぐ国内3番目の大きさといわれています。


所在地

〒037-0401 五所川原市相内

お問合せ

五所川原市教育委員会 社会教育課 文化係
TEL 0173-35-2111

URL

http://www.city.goshogawara.lg.jp/kyouiku/bunka/sannobo.html